月刊ムー編集部　望月哲史

恐れて逃げることもせず、畏れて避けることもなく。冥界へのゼロ距離接触を続ける霊的なタフさは心霊取材の適性として頼もしいですね。霊障の現物を狩って集めて結界もバッチリという最強の呪物コレクターですし、ぜひ寶月夜宵さんのコレクションや蟲毒の成果を取材したい！ただしゴーストハントの現場は螢多朗くんたちにお任せします。気にはなるけど、怖すぎる。

シークエンスはやとも

悪霊・呪い・呪物、皆を惹きつけてやまない“心霊”というジャンルの中に、とびっきりの恐怖とエンターテイメントで綴られる物語が爆誕。見た目の可愛さとは裏腹に心霊好きも納得するほどのリアルな描写と奥行きが毎度迫ってくるのがたまらなかったです。特に、第一話で語られた電話ボックスのお話は見覚えがあり、自分がロケで行った場所を思い返してゾッとしました。思わず続きも単行本で読んでしまいましたが、心霊スポットはもちろん、霊そのものの描き方もとってもリアルです。ファンタジーの中にあるリアルな恐怖が、明日を少し怖く、とびきり魅力的に変えてくれる、誰しもにおすすめの作品です。

城谷歩

可愛らしい目を引くポップな絵柄に完全に油断してしまいました。ちゃんと（と言っては大変失礼ですが）怖い！！それぞれのキャラクターが分かりやすく描かれながらも、肝心な一点は謎に付されたままあれよあれよと引き込まれていくストーリー展開。単純な驚かしやパニックに寄らず現代現実に起こり得そうな怪異を根底に、それでいてアニメーションならではのファンタジーも楽しめる。今回は第2話までを拝見させていただきましたが、先が気になる！怖いのにその向こうを早く知りたい。ホラーが苦手でも、お好きな方でもそれぞれの視点でとても楽しめる新感覚のアニメだと思います。ぜひご覧いただきたいと思います。

都市ボーイズはやせやすひろ

可愛らしいキャラクターからは想像も出来ないほどの恐ろしいストーリー展開。呪物、呪術、禁忌、心霊スポットなど様々な恐怖のテーマが共生する当作品がオカルト好きには必ず刺さりハマるはず。悪霊を飼う夜宵ちゃんを呪物を集めリビングに並べ共に生きる私とかなり照らし合わせて観てしまった。ダークギャザリングのエンディングはもしかすると私が未来迎えるエンディングなのかも知れない。

マフィア梶田

湿度の高い「見たら死ぬ系」のホラーかと思いきや、バケモンにバケモンをぶつけて捻じ伏せるという少年漫画的なバトル展開。原作のインパクトは相当なモノで、あっという間に世界観の虜となりました。本作は“コワさ”と“アツさ”の両立が非常に高いレベルで成されており、アニメからもその魅力を前面に押し出そうという心意気を感じます。どうか最高に“おぞましカッコイイ”作品にしてください。大いに期待しております！

三木大雲（蓮久寺住職）

「おー！キタキター！」オープニング映像が流れ始めたその時に、私は思わずそう思いました。絶対恐ろしい事がこれから待っているというワクワク感を感じたからです。 そしてこのセリフが更に心をくすぐりました。「僕はオカルトが嫌いだ」このセリフは、霊媒体質の幻燈河螢多朗の言葉です。オカルトは嫌い、なのに霊媒体質という、一見矛盾しているかの様なその状況は、益々興味を覚えます。そして何より、心霊スポットを巡るのですが、その場所が、実在する場所を匂わします。「もしかして、この場所はあそこではないか」心霊スポットに詳しい人ならピンと来そうな場所が出て来ます。そしてそこで起こる不可思議な世界感覚にも引き込まれます。次回はどこを巡るのか、楽しみが止まりません。

好井まさお

ホラーや怪談の波がじわじわ来つつある今、これはオカルトブームの火付け役になりそうなアニメ！恐怖とコメディーのバランスが絶妙！ダークギャザリングを視聴した後はギリギリお風呂は入れるけど頭洗ってる時に何回も後ろを振り向いてしまうと思うので入浴は済ませてからのご視聴をオススメします！